雑誌などでも、ハリスは短く、という観念があるせいか、20cmを超える長さだと『長い』と書かれているようです。でも、これは本当にアイナメ釣りをしたことがない人が書いているのでは?と、かねがね不思議に思っていました。東京中心の釣りの本を鵜呑みにしてませんか?といった感じです。長いハリス=根掛り多発、という考えのようです。でも、仕掛けというのは、『サカナを釣る』ためにあるわけで、根掛りを防ぐ工夫は必要ではあるけれど、それによって釣れなくなってしまったら、意味をなさなくなると思います。
ワタシは、防波堤から磯竿で探り釣りをしていた30年前から、20〜30cmのハリスにしています。理由は『そのほうが釣れるから』です。実際に、短いハリスの人に負けたことはありません。穴釣りでも同様。『穴の底まで落ちない』ともっともらしいことを言う人も多いですが、20cmくらいにしたほうが絶対に釣れます。
仕掛けのロストを気にされる方もいるでしょうが、岩場を釣る以上、根掛りが皆無、ということはありません。仕掛けが惜しければ、あきらめるよりないのです。それでも、慣れると意外なほどに根掛りはしないものですし、外しやすくもあるんですよ。アイナメ釣りで結果が出なかった方は、ぜひとも『長いハリス』の効果をお試しください。